鬼上司?と嘘恋から始めるスイートラブ
目の前の携帯に映されているのはどう考えてもゲーム画面。



あはは、なるほどそういうわけですな。つまり、ここに呼びたしたのは密会のオフィスラブでも強引なキスでもなくゲームをやってくれとのお願い。



「・・・わかりました」



「本当か?!ありがと、本当ありがとう。あっ、課の奴らには適当に言っとくから気にすんな。それとこれ、お礼な。佐伯が気に入ってたからまた開発からもらったミントチョコ。じゃ、俺は急ぐからよろしくお願いします」



目、悪くなるから電気つけとくな。そんなこと言うなら初めからつけててください。



ドアが開くと部屋の中が明るくなった。眩しい。あたしの口の中にはまた放り込まれたミントチョコ。
< 103 / 266 >

この作品をシェア

pagetop