鬼上司?と嘘恋から始めるスイートラブ
はにかんで笑う姿は等身大の課長なんだと思う。会社では見せない本当の姿。でも、ちゃんと見ていたら分かる。私はただ知ろうとしなかっただけ。



「これからもミスや失敗はどんどん怒ってください。それも優しさだって成長するための後押しだってもう分かってますから」



「そこまで見抜くなよ。あっそうだ。今度、ケーキバイキングの無料チケットもらったんだけど行かないか?冴子はケーキ嫌いなんだよ」



俺がたまに持って帰ってくるお菓子も手をつけないんだと言う課長。えっ?ケーキバイキング?!行きたい。課長と二人?いや、でも・・・



「・・・いいんですか?その、彼女さんとか・・・」



「???彼女?彼女って誰だ???」



「誰だ?誰だ?」と首を横に振りながら考えているみたいだけど彼女じゃないの?だってシャンプーって言ってたし。



「この間の電話の人ですよ!シャンプーがどうのって言ってたじゃないですか!!」
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