恋しくて、哀しくて
それからさらに3日後。私は、圭太くんとテーブルを挟んで向き合っていた。



ピザにパスタ、ライスコロッケ…。イタリアンなメニューがテーブルを賑わせていた。



「いただきます!ライスコロッケめっちゃ好きやねん」



何も知らない圭太くんは無邪気な笑顔を浮かべていた。



「どうしたん?美咲さんも食べて?」



「うん…」



無理に笑顔を作って、ライスコロッケを口にすると、チーズの風味が口に広がって…。



涙が…出た。



「えっ!?美咲さん…どないしたん?」



圭太くんは慌てて、おしぼりを手渡した。それを受け取り、小さく呟いた。



「圭太くんと…離れたくない…」



「えっ!?」



「札幌に…転勤が決まった…」



「そっか…。その話は、後でゆっくりしよ?とりあえず、食べて?な?」


今度は、圭太くんが無理に笑顔を作った。



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