やばい、可愛すぎ。
「……べ、別に違うもん」
一字一句間違えのない、この預言者のようにぽんぽん当ててしまう親友に、
恐ろしいことに、嘘をすぐ見抜かれてしまう。
「そうなの?
じゃあそのお弁当は、ゆりが食べるんだ」
「……そ、そうだよ」
「へえー昨日はよそよそしく、お昼にそれを片手にどっか行ってたけど、
てっきり私は御影くんに持っていくのかと思っちゃったよ、ごめんね勘違いして」
小夏ちゃんがわざとらしく、にこにこしながらそう口にした。
ついに逃げ道が無くなってしまった私は、
「……つ、次からは気を付けてよね」
「なーんて嘘に騙されますか、ばかゆり」
「ぁうっ」
いきなり真顔になった小夏ちゃんにチョップをくらわされてしまった。