やばい、可愛すぎ。
「からかってないよ。だって白井さんっていつもクールって感じで、涼しい顔してるから。
そんな顔もするんだなぁーって。
……こっち向いて?」
目を細めながら、水瀬くんの顔が近づいてくる。
それに私は情けなく、小さく震えてしまう。
気づかれないように、震えをごまかすように私は立ち上がって、
「見世物じゃありません、というか実行委員の仕事が終わったならもう、私帰ります」
「あーごめんごめん、冗談だって」
立ち上がった私の手を、水瀬くんが掴もうと腕を伸ばすのが、見えて───
「っっ、触らないで……っ」
言ってしまって、はっと我に返る。
水瀬くんのほうを見ると、特に表情も変えていないことが、逆に私にはますます怖く見えてしまった。