やばい、可愛すぎ。

「……小学生かよ、俺は」


はあ、と大きくため息をつくと隣で、ゲームのコントローラーを持った翔太が、


「んんー?サツキはしょうがくせいだったっけー」


と、いつもと変わらない口調で聴いてくる。



その日、お昼に皺を寄せてウーロン茶も買わずに帰ってくると、

高梨は


「うわっなんだその顔、どうしたんだよ。ウーロン茶を買ってくるだけで一体何がっ!」


ととても驚かれ、しまいには幼稚園に迎えに行った翔太に、


「うわーサツキエイモンみたいー」


と言われ、んだそれとネットで検索すると、翔太が見ている戦闘ものの敵キャラの名前だった。


しかも、かなりの悪人面。



「……ったく、白井も白井だから……」


むすっとなって、まったく非のない白井にあたってしまう俺は、

一体、どうなってしまったんだ。


……前なら、こんなことでいちいちイライラなんて、しなかった。



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