やばい、可愛すぎ。


「おーおーねーちゃんお帰りー」


翔太が手に持っていたコントローラーを放り投げて、さっさと白井にところに走り出していく。


「ただいま、翔太」


後ろを振り返りたいのに、振りかえれない。


……あんな突き放すようなこと言っておいて、なにやってんだよ。


さっさと振り返って、謝ればか。


手に持っていたコントローラーをぎゅっと握りしめて───くっと、息を飲みこんで。



「……御影くん、ただいま」



───御影、くん。

御影くん、御影くん。

そのよそよそしさに、その困ったように眉を下げる顔に。




「………………ん」



───結局、俺は素直になれないまま。



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