やばい、可愛すぎ。


高梨の心配そうな顔をよそに、俺はすたすたと教室のドアへ向かう。


他人なんて、裏切るって思ってたのに。

きっと、忘れられる。ごみみたいに気持ちをくちゃくちゃにされて───きっと、もう思い出してすらもらえなくなる。



……なのに。


なのに、どうして───俺はあんなこと言った?



イラついたから?

だから、口先だけで言った?


怖いくせに。

信じることも、好きなることも、怖いくせに。



それなのに、俺は───なんで───白井が。



別に、ミナセクンに白井がとられたって、平気。

白井が誰かと付き合っても俺には関係ないから、平気。



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