やばい、可愛すぎ。

御影くんは不機嫌そうに返事をすると、すっと立ち上がって


「……ばーか」


と私に向かって言ってきた。


「なっ、いきなり何を言い出すのっ」


私が言い返すと、御影くんはむすっと子供の用に私のことを睨みつけた後、



「ばーかっ、アホっ、鈍感っ!」


「私御影くんに何かしたっ?」


「知るか、自分で考えろバーカ」


「ぅうう……」


随分と御影くんに余裕がないように見えたのは、気のせい?


……ねえ、なんで。

なんで、来てくれたの。

そう、聞きくなった。私は口下手だし、意気地なしだから……御影くんを怒らせてばかりで、今日の朝だってあんなにむすっとしていたのに。




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