やばい、可愛すぎ。

「ねえ、ゆり」


「……なに」


私はなるべく皐月くんに視線を合わせないようにしながら、プリントに枠と、学園祭表紙絵募集!と書いていく。



「オムライス」


「……はい?」



あ、しまった。

唐突にそんなこと言うものだから、私は皐月くんのほうを振り返ってしまった。


皐月くんは気づいたら、机に伏せていて。

ちょっとだけ視線をこちらにやって、もう一度言う。



「……今日は、オムライスがいい」



「お、オムライス?」


……皐月くんが、オムライス……?

皐月くんって結構お子様な食べ物が好きなのかな?


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