やばい、可愛すぎ。

私たちは実行委員の仕事を終えて、プリントを提出しに行ったあと、

幼稚園に翔太を迎えに行った。


途中で寄ったスーパーで、卵とケチャップを買って、3人で並んで歩いていく。


「おっむらいすー、おっむらいすー」


翔太は、今日のご飯がオムライスだと知ってかなり上機嫌。

そんな翔太の手を握りながら、クスクス笑ってしまう。


「お?」


が、いきなり翔太は上を見上げると、


「くもがもくもくまっくろだよ、おねーちゃん」


「……え?」


上を指してそういうので、私も同じように見上げると……あ、本当だ。

学校から幼稚園まで行くまでは、雲なんて一つなかった空に、黒く染まった雲が空を覆い始めているのが見えた。



「これは、本降りになるかもな」


皐月くんも見上げて、そういう。



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