やばい、可愛すぎ。
なんでだろう……皐月くんは男の子なのに、あんまり手が震えない。
怖いって思いが薄れたような、気がする。
ゆっくりと乗せていた手を離して、じいっと皐月くんの顔を眺めてみる。
最初に会って、寝ている皐月くんを起こそうとした時よりも、ずっと距離が縮まっていることに、そのとき気づいた。
……皐月くんに、慣れたのかな私。
普段の意地悪な顔からは想像できないほど、
柔らかな表情をする皐月くんの鼻につん、といたずらでつついた、そのとき。
「───ん……ゆ、り」
そういいながら、皐月くんがこっちに寝返りを打ってきた。
真正面から、皐月くんを見てしまった私は───
「っっ!!」
あれ?
……あれ?