やばい、可愛すぎ。
「……ゆ、りいる……?」
「ん?」
私が返事をすると、皐月くんは引っ張っていた服をさらに強く握って、言う。
「……かってに、いなくなったり……しないで」
「しないよ」
「そばに、いて」
「うん、いるよ。皐月くんが安心するまで……ずっといる」
「……ほんと……?」
「うん、本当に。だから皐月くんは早く風邪を治して元気になって?」
私がそういうと、皐月くんは小さく頷いて───やがて、すうすうとゆっくり規則正しい寝息が聞こえてきた。
しばらく、そうして目を閉じていたけれどやがて、雨の音が鳴りやんできたときに、
そっと開いている方の手で───ゆっくり、ゆっくり息を吸い込みながら、おでこに手を当てた。
じんわりと、温かな熱が私の冷たいに手に伝わってくる。
「……うん、ちょっと下がったかな」