やばい、可愛すぎ。
おかしい。
絶対に、私はいま、おかしい。
朝起きたら、目の前に皐月くんの顔があって───その顔を見た瞬間、顔が熱くほてってもう皐月くんの顔を見ることができなくなって。
結局、翔太の手伝いなしでは皐月くんのお世話をすることなんて、できなかった。
……おかしい、おかしい。
だって、だってだってっ……!!
今までなら───今までなら、顔が近くにあっただけで心の奥が凍ったように冷たくなって、体から熱が奪われていくようだったのに。
「───り、ゆ……ゆり!!」
いきなり、肩をたたかれて私ははっと我に返った。
振り返ると、小夏ちゃんが心配そうに私の顔を見上げているのが見えた。
「こ、小夏ちゃん」
「どうしたのゆり?珍しいね、ぼーっとして」