やばい、可愛すぎ。
小夏ちゃんはそういいながら、机に置いていたポッキーをひとかじりした後、
「ははーん、もしかして家に残した恋人の安否が気になるのかね、初々しいねぇ」
「こっ……!
ち違うっ、別に私は別に皐月くんとそういう関係じゃない」
また顔が熱くなる。
うう、馬鹿じゃないの私。
「んー皐月くん?
ゆりって、御影くんのこと皐月くんって呼んでたっけ」
「……こ、小夏ちゃんほらほらもう時間だから、席もどったほうがいいんじゃないかな」
話題をそらそうと、適当にでまかせを言ってみるものの、
小夏ちゃんはそれを聞いて、面を食らったように時計を仰ぎ見て、
「お昼時間はまだ、5分もたってないのに。
ゆりってばちょっと動揺しすぎじゃない?」
……私のばかーっ!
どうしてこんなすぐにわかるような嘘をついてしまったんだろう。
しかも相手は、あの小夏ちゃん。
これじゃあ、私が動揺していますって大声で叫んでいるようなものじゃない。