やばい、可愛すぎ。
「いきなり、倒れるからびっくりしたよ」
「……ご、めん。今、何時間目?」
「6時間目」
テスト前に倒れるなんて、何してるんだろう私。
勉強しなきゃ、こんなところで寝てるわけにはいかない。
ぐらぐらとする頭を抱えたまま、体を起こして、シューズをはこうとすると、
「馬鹿じゃないの?
ぶっ倒れておいて、のこのこ授業もどろうとするなんて。
自分の体のことくらい分かりなよ」
「……でも、私は、」
───〝約束〟守らなくちゃ、いけないから。
誰にも頼られて、誰にも見限られない───強い人に。
けれど、大きく動くとずきっと頭が揺れるような感覚に、私の体は言うことを聞いてくれない。
「そんなに無理して、まともに先生の話なんて聞けるわけないよ。
大人しく寝てな」
「わ、ふ……っ」
水瀬くんは、近くに置いてあった枕を私に顔に押し付けて、無理やりベットに押し戻してきた。