やばい、可愛すぎ。


「とりあえず、何があったか話して」


その言葉で、私はまとまらない頭のまま、ちぐはぐに張り合わせたような説明を、水瀬くんにした。


すべてを話し終えたとき、水瀬くんはなるほどね、と口に出した後───罰が悪そうに顔をゆがめた。


「アイツ、一度はまると抜け出せなくなるタイプか。

 ……もっとクールなやつかと思ってた」


と、つぶやいた後、ポケットから何かを取り出すと、すっと私に差し出した。


それは、綺麗なチェック柄のハンカチ。


……水瀬くんって、ハンカチとか持ってるんだ。


私はお礼を言って、それを貸してもらいまだ乾ききらない涙の痕を拭いた。


「で、白井さんは告白するの?」




「……はっ?」



思わず、貸してもらったハンカチを落としそうになって、ぐっと手に力を入れた。

そして、水瀬くんの方を見ると、じっと真面目な顔で私の瞳から視線を逸らさない。



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