やばい、可愛すぎ。
「な、なんで泣いてんのっ?」
水瀬くんが戸惑ったように、がたっと椅子を立ち上がる音が聞こえたけれど、
私はそんなことを考える余裕がなくて、
「ぅ、ぅ……っど、どうし、よ……さつ、きくんに嫌わ……たらっ……!
きら、われたくないよっ……ぁ、ぁうぅうううっっ……!」
嫌われたくない。
もっと、一緒にいたい。
もっと、お話したい。もっと、皐月くんのこと知りたいのに。
また───後悔、したくない。
もう遠ざかっていく背中を見るだけの、弱い私に戻りたくない……っ!
「ほら、泣くなってっ!
あーもう、俺が相談のってやるからいい加減、泣きやんで」
「……ぅ、っく……っご、めん……と、取り乱して……っ」
いまだにしゃっくりが止まらくて、私はごしごし目をこすって、
止まらない涙を無理やり止めた。
水瀬くんの方を見ると、はあ、と大きくため息をついているのが見えた。