やばい、可愛すぎ。
きっと、ゆりは俺のことなんて嫌いになったんだろうな。
あの言葉を告げたとき、ゆりの傷ついた顔が、忘れられない。
今頃、水瀬と一緒にいるんだろうか。
俺に向けたように、あの温かな笑みで笑いかけているんだろうか。
「……っカッコ悪っ。
自分で突き放しといて、未練がましすぎ」
でも、これでいいんだ。
ゆりが、アイツのことを好きなら、俺はただの邪魔者。
けれど、頭にゆりの顔が思い浮かぶたび、胸が張り裂けそうで痛くて。
誰もいない、教室。
俺はひとり腰かけながら、ぼーっと時間を過ごしていた。
いつもなら、ゆりが迎えに来てくれるのに。
それで、翔太とゆりと俺で3人並んで帰って───幸せで、ただ、幸せで。
こんな幸せが、永遠に続けばいいのにって何度も思ったのに。