やばい、可愛すぎ。
それを、今自分で───壊そうとしてる。
そんな自分が醜く見えて、俺は机に伏せてぐっと、悲しみをこらえる。
「……ゆり」
ゆり。
ゆりは、俺のこともう……嫌い?
強く、強く唇をかみしめた、そのとき。
ポケットに入っていた、携帯が震えた。取り出すのも億劫で、無視しようかと思ったけれど、
しばらくしても、止まらない。
俺はイライラしながら、乱暴に携帯を取り出して、相手を見ないまま、通話ボタンを押した後、
「……はい」
予想以上に低い声で、返事をした。
向こうは、しばらく無言で本当に、切ってやろうかと思ったそのとき。
『……白井さんが倒れた』
がたっ、反射的に俺は立ち上がって、その言葉に体中の血が抜けたような感覚に陥る。