やばい、可愛すぎ。


「私の心をかき乱さないでよ……っ。

 皐月くんがそうやって言うたびに私はっ、私は……っ!!」


「……」


ゆりの瞳からぽろぽろと透明な雫が零れ落ちる。

なんで、泣くんだよ。

なんで、なんで。


だって───ゆりにとって俺は───、


「っっ、どうしても、皐月くんに嫌われたくなかった……!!」





「───っっ」


嫌われたくない。

俺も、ゆりにだけは嫌われたくなかった。

世界中の人間が俺を、馬鹿にして、嫌われ者になったとしても───ゆりにだけは、絶対に。



「だから……っ、皐月くんが私を突き放してもっ、どんなに冷たくあたっても……!

 嫌われたくなくてっ、なにも、何も言えなかった……!!」



ゆりが、俺に何も言えなかったように。

俺も、ゆりに聞くのが何より怖かった。


嫌われたら、という思いが先走って。



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