甘い誘惑~Sweet Refrain~
「えーっと、Fの15番は…あった」

チケットに記載されている席に座ると、オレンジジュースをドリンクホルダーに置いた。

キャラメルポップコーンは膝のうえで抱えるように置いた。

甘く、少しだけ焦げた匂いが漂っているポップコーンに手を伸ばすと、そこから1つ口に入れた。

「うん、美味しい」

できてたと言うこともあり、ポップコーンは熱かった。

冷めていてもポップコーンは美味しいんだけどね。

そう思いながらポップコーンを口に入れたら、
「あっ、始まった」

周りが暗くなったのと同時に、目の前のスクリーンが光った。
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