甘い誘惑~Sweet Refrain~
久しぶりに見た映画はとてもおもしろかった。

「あーっ、まぶしいなあ」

さっきまで暗かった映画館の中にいたのだ。

外に出たら太陽がまぶしく感じるのは当たり前だ。

映画館を出たとたん、グーッとあたしのお腹が鳴った。

カバンからスマートフォンを取り出して時間の確認をすると、午後1時を過ぎていた。

お昼時だからお腹がすくのは当たり前か。

「だけど…」

あたしは手に持っているポップコーンの器に視線を向けた。

Мサイズの器のポップコーンは、まだ半分残っていた。
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