甘い誘惑~Sweet Refrain~
「フミちゃんのことを、ずっと考えてた」

そう言った南方さんに、
「えっ?」

あたしは耳を疑った。

あたしのことをずっと考えてた?

「最初は、一緒にご飯を食べる友達のように思ってたんだ。

だけど、フミちゃんにいろいろと話して、いろいろと助けられて…正直に言うと、友達のように思えなくなっている自分に気づいた。

家族――妹に対する愛情なのかと聞かれたら、それも違う。

じゃあ、何なんだろうなって考えたら…やっと答えが出てきた」

そこで話を区切ると、南方さんはあたしを見つめた。

見つめられた瞬間、あたしの心臓がドキッと鳴った。

「――どんな、答えだったんですか…?」

呟くように、あたしは南方さんに質問をした。
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