吸血鬼たちに甘く囁かれて
「ふっ……っん!……っ」


それがキスだということをわかるまでにそう時間はかからなかった。


息が苦しくなって楓君の胸を押す。


それに気づいた楓君はゆっくりと唇を離した。


「……ぷはっ」


水面から顔を出して空気を吸う。


まだ、キスの感触が残っている。


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