吸血鬼たちに甘く囁かれて
カアァ////……と、顔が赤くなるのがわかる。


私の隣にいる楓君を横目で少し見る。


私はあんなに苦しかったのに楓君は息一つ乱れていなかった。


正面から楓君を見るのは恥ずかしいから横目でチラッと見ていたのに知ってか知らず楓君は私の耳元に唇を近づけ、


「離さないからね」


と囁いた。


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