【短編】恋愛サプリメント
甘い薬
「今田、お前はどうした?」

「ねぇ、先生」

「ん?どこか痛いのか??」

痛い?

心が、痛いよ。

チクチクするよ。

「あたしは、生徒で。先生は先生で。ただ、それだけなのに……」

震える声。

あたしは必死に話した。

「今田??」

「ただ、それだけなのに……好きに……好きになっちゃいけないのかな?」

「今田、どうした?」

「あたし、先生のことが……好き……」


初めて会ったとき、あたしは先生に魅かれていた。

綺麗な瞳。





全てが、あたしの心を満たしていた。


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