ニセモノ×初恋=??
児玉くんの優しさが嬉しかったが、

「何時になるかわからないよ?」

井ノ上が素直に話してくれたらスムーズに話が進むかもしれないが、無視とかだんまりをされると遅くなるかもしれない。

けど、紗英ちゃんまで巻き込んでるし、早めに何とかしたかったので、列車の時間を遅らしてでも井ノ上と話し合いたかった。

「いいよ、俺も図書室で勉強しとくし、先に帰るときはメールするから」

優しい顔がとても綺麗だった。

日頃教室で見る無表情というか、クールな感じとは違う。

それを意識すると何だかまた気持ちがドキドキするような気がした。

「ありがとう。私も本返さないといけないし、早く用事が済んだら図書室行くね。でも、待ってなくていいから、児玉くんの都合で先に帰ってていいからね」

私がそう言うと、児玉くんは私の頭を軽くぽんぽん、としてから図書室の方に向かっていった。
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