ニセモノ×初恋=??
私としては児玉くんがすぐに納得してくれてほっとした反面、何だか少し寂しい気がして。



それが何でなのかわからないけど、もう少し、一緒にいたいなと思ってしまった。



すると。


「じゃあ、たまには各務さんを送って行ってもいい?」

「え?」

「いつも俺が先に電車降りるし、悪いなーと思ってたから、たまには俺が各務さんを送ってみたいなと思ってさ」


思ってもみなかった言葉で。

「でも、そこからまた戻らないといけないでしょ?」

「うん。でも今日休みだから時間あるし」

にっこり笑ってくれた。

「それに、せっかく各務さんと一緒に過ごせそうだったから、送っていくまでの時間、一緒にいれるし」



―――とくん。


児玉くんが、私と同じように感じてくれてたのが嬉しかった。


「……ありがと」


そう言って自然に笑ってしまった私の顔をみて、児玉くんは妙な表情をして、口元を隠した。


―――まさか、不審なくらいにやけてたかな……?
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