ニセモノ×初恋=??
「…………え?」

児玉くんはまじまじと私の顔を見た。


「さっきお母さんが、家で遊んだらって言ってたから、そしたらもう少し一緒にいれるなーって……」


児玉くんの顔が何故か固まっている。


「あっ、無理しなくていいんだ。一緒に過ごそうと言った直後に帰らないといけなくなったから、申し訳ないなーって思っただけなんだ!返って時間かかるし、遠くなるから本当に無理しないで、ここでお別れでも大丈夫だよ」


児玉くんが気を遣わないように言おうと思って、一気に捲し立てるはめになった。

私がそんな様子だったからか、

「あ、時間とかはいいんだけど!」

児玉くんもあわてて手を振る。

「………各務さんの家、他に誰もいないんでしょ?」

「うん。だから荷物受け取れないから帰らないといけなくて……」

「それはわかるんだけど…。各務さんと俺だけなんだよね?」

「うん」

―――何かまずかったかな?

「………」

児玉くんが黙ってしまった。



―――何だか、困ってるっぽい。



「ホント、無理しないで。とりあえず誘ってみただけだから。今日はここでお別れしよっか」

困らせたい訳じゃないのでそう言うと、

「無理じゃない!無理じゃないけど…」

「けど?」



そんなこんなやり取りが続き。



結局は、我が家に児玉くんが来ることになった。
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