ニセモノ×初恋=??
表面上は黙ってしまった私を見て、

「……結婚まではある程度自由があってもいいかもしれません。でも、いずれは別れないといけなくなります。だから、あなたのためにも、これ以上傷つく前に別れたほうがいいと思います」

有無を言わせない口調で話す。

「それに本音を言うと、結婚前であっても、他の女の人と付き合うなんて、本当はいやです。樹は……私の婚約者なんです。他の人と関係を持つなんて絶対嫌なんです」

「………はい…」

「樹のお父様の病院のためにも、私との結婚は絶対です。だから、樹のためを思うなら、各務さん、あなたの方から身を引いてもらえませんか?」

「………」

返答に詰まってしまった私に、次々に言ってくる。

私だけの考えで返事をしていいのか迷う。

そんな私の態度に感情が高ぶったのか、

「何とかいったらどうですか!?」

と強い口調で言われた。

「…とにかく、児玉くんとも話して返事しますから…」

そう答えるのがせいいっぱいで。

でも。

「樹には、言わないでください!!」

二階堂さんからの返事は,やはり児玉くんへ伝えることを拒否するものだった。
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