ニセモノ×初恋=??
さすが、というか、なんというか。

人と一緒に動くのは慣れてるのか、田神くんと動くのは思いの外楽しかった。

気配りとかもさりげなくて、お店とかもいろいろ行き慣れてるのか、あれこれ説明したりしてくれる。

私が普段行かないようなお店にも連れていってくれた。

そしていまに至っては、コーヒーショップで注文したのを受け取りに行ってくれている。

「沙菜ちゃんは先に座ってて」

「え、いいよ、自分が頼んだのは自分で持つよ」

「いーからいーから」

というやりとりがあったのだが。



仕方がないので、空いてるところを探し、先に座ることにした。

店の中が少し変わった造りになっていて、L字になったところの席が空いてたので、少し見えにくいけどそこに座る。

背中を向ける形になるが、振りかえれば姿がわかるので、チラチラと田神くんの方を見た。


コーヒーを待っていた田神くんと目が合い、OKのサインをしたので、席はわかったらしい。

なので、前を向いて座った。



―――児玉くんともバッタリ会ったことがあったなー……。



ふとそれを思い出して。

そのあとに自分の家に行ったことも思い出して。



「………思い出すんじゃなかった……」

また少し凹んでしまった。

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