ニセモノ×初恋=??
「おまちどうさま…ってどうかしたの?」

「うひっ!」

田神くんから声をかけられて、思わずびっくりした。

「驚かせてごめん。疲れた?」

私が軽くうつむいていたせいか、田神くんは心配そうな顔で覗きこんだ。

「違うの、ちょっぴりネガティブキャンペーン中だっただけ」

手をヒラヒラして答えると、

「何それ」

と言って笑った。


―――あー、ここにもイケメンで顔が整ってる人がいる……。


まわりに騒がれるだけあって、田神くんも整った顔をしているとつくづく感じた。

そして、持ってきてもらったアイスティーに口をつける。

乾いた喉にアイスティーの冷たさが心地よかった。




そこでたわいもない会話をして。

私が知らない、学校での出来事や人の話などを田神くんから教えてもらった。

さすがに人との交流が多いせいか、田神くんの話題の尽きなさに驚かされる。



そして、私が意図的に児玉くんの話題を避けてるのがわかったのか、その話ももう出してこなかった。


―――友達としては、何か言いたいことあるのかな。


そう思ったけど、あえて気付かないふりをした。



そうしているうちに、あっという間に時間が過ぎていった。


「そろそろ出ようか」

「そーだね」

なんて会話をしていると。


「えー、まじで??」

「やっばいよ、それー」

「きゃははは」


賑やかな声が近くで聞こえた。

どうやら、私とあまり年のかわらない女の子達が近くの席に来たらしい。
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