ニセモノ×初恋=??
「あははは、凄いね田神くんは。私もそんだけ洞察力があればいーのに。周りを見てなさすぎて嫌になる……」

私が落ち込むと。

「沙菜ちゃんは俺みたいに腹黒くないから、素直な良い子だよ」

とわけのわからない誉め方をしてくれる。

「腹黒いの?」

「秘密。………ところで沙菜ちゃん」

「ん?」

「俺もわからないことあるから聞いていい?」

急に、真面目な顔になる田神くん。

「え、何?」

「沙菜ちゃん、薫ちゃんとどんな知り合い?」

「あ………」

カフェでの話は、田神くんにも聞こえていたらしい。


真っ直ぐな、視線。

嘘なんか通用しなさそうな表情だった。

何て言っていいかわからなくて言葉に詰まっていると。


「……何となく状況はわかったけど……。つまり、沙菜ちゃん、薫ちゃんに嘘つかれてた?」

「…………」

正解である。

「……どこまでが嘘なのか、私にはわかんない……」

正直な気持ちを伝える。

「田神くんは児玉くんの昔からの友達だし、二階堂さんのことも知ってるんでしょ?」

「そりゃ、まぁ……」

「……じゃあ、教えてよ。二階堂さんのお父さんは児玉くんのお父さんと同じ、お医者さんなの?」

「うん、そうだよ」

「………じゃあ、さっきも話が出てたけど、二階堂さんが児玉くんの婚約者ってのは……嘘なの?」

「そんなわけないよ、沙菜ちゃんがいるのに」

私の言葉に、田神くんはものすごい表情をする。

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