ニセモノ×初恋=??
夏課外当日。
「あー、最悪……」
「沙菜、大丈夫?」
「薬持ってくればよかったー」
机に突っ伏す私に、菜緒ちゃんが心配そうに声をかけてきてくれる。
昨日、今日のことを考えたせいか、なかなか寝付けずに睡眠不足気味で、朝から軽く頭痛がしていたのだが、しばらくしたら治るだろうと薬を飲まなかったのが間違いだった。
「私も今日は持ってないしなー。誰か痛み止め持ってなーい?」
クラスメート達に聞いてくれたが、誰も持っていなかった。
「あと二時間だもんね、課外…」
美波ちゃんも心配そうに覗きこむ。
「うー……」
段々ひどくなる頭痛に、こめかみを押さえるが改善する様子はなかった。
「はじめるぞー」
しばらくすると担任が課外授業のために教室に入ってきた。
「……ってどうした各務。ひどい顔色だぞ」
と私の姿を見るなり聞いてくる。
「先生……すみません、頭痛が酷くて……」
「大丈夫か?各務にしてはしおらしいから本当にキツいんだな。保健室行くか?」
少し失礼な言葉があった気がするが、そのあとはありがたい言葉だった。
「すみませんがそうさせてもらってもいいですか?鎮痛剤飲んで横に慣れたら、最後の課外は大丈夫かもしれません……」
「じゃあ、保健室行ってこい。保健委員、ついてってやれ。今日は課外の日だから、養護の八代先生が不在だ。事務課の原永先生に言って鍵を開けてもらうんだぞ。って保健委員はどうした?」