ニセモノ×初恋=??
児玉くんの言葉が、頭の中を回る。


「そのあとは、各務さんと一緒にいればいるほど、独占欲が強くなった。もっと各務さんを知りたいと思ったし、俺以外の男が知らない各務さんの表情とか、行動とか、そういうのを独占したくなった。女子扱いされないっていわれている各務さんの行動とかもかわいらしくて・・・俺だけの各務さんを知りたくなった」


そう、言った直後。


少し、観覧車が揺れる。



・・・児玉くんが、私を後ろから抱きしめた動作で揺れたらしい。


私の体に回された児玉くんの腕が、力強かった。


回された腕の力強さと、うなじのあたりに感じる児玉くんの体温。


プロジェクションマッピングを目の前にしているのに、それが目に入らないほど、動揺した。


きっと、鼓動が児玉くんに聞こえてしまう。

そう思うくらい、鼓動が早まる。

どのくらいその時間がたったのかわからなかった。



そして。

腕が緩んだと思ったら、何やら後ろでごそごそする音がした。



「あの・・・さ」

ごそごその音がやんだと同時に、後ろから声がかかる。

「は、はい」

思わず背筋を伸ばす。

「これ・・・」

後ろから差し出されたのは、きれいにラッピングされた箱だった。


< 526 / 558 >

この作品をシェア

pagetop