ニセモノ×初恋=??
「え・・・」

「誕生日、おめでとう」

ラッピングされた箱を目の前に、私がびっくりすると、児玉くんがお祝いの言葉を言ってくれた。

「え!?」

びっくりして、児玉くんの方を振り返る。

「本当は、誕生日の当日に渡したかったんだけど」

カラフルな光に照らされる児玉くんは、なんだか少しふてくされたような、照れているような表情で箱を差し出している。

「私に・・・?」

「うん」

びっくりしたが手渡され、受け取る。

「あ、ありがとう・・・。よく知ってたね、誕生日・・・」

掌にある箱を見つめながらそういうと、

「やっぱりちょっとストーカーチックでひく??」

と笑いながら言われる。

「ううん、全然!!すごくうれしい・・・」

思わぬプレゼントが、本当にうれしかった。


「開けてみてくれる?」

箱を見つめる私に、児玉くんがそう声をかけてくる。

「う、うん!ありがとう!!」

そういって、少しもったいないと思いつつも、きれいにラッピングされた箱をあける。



「かわいい・・・」

箱の中には、少し細身の十字架のネックレスが入っていた。

「いいの?これ・・・」

思わずそう尋ねると、

「うん。受け取ってくれる?」

と児玉くんが笑った。

「もちろん!!すっごくすっごくうれしい!!ありがとう!」

私がお礼を言うと、

「よかった」

ほっとしたような児玉くんの表情が見えた。
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