ニセモノ×初恋=??
そして。

「つけてくれる?」

と言われたので、

「あ、うん!なんかもったいない気がするけど」

と答えると児玉くんが笑いながら、

「つけてあげるよ」

ネックレスを箱から取り出した。


―――つけてあげるって、こういうときは児玉くんの方を向くの?それとも背中向けるの??


わけのわからない葛藤を心の中でしてしまう。


そんな私に、

「じゃあ各務さん、あっちのほうを向いて」

あっさり児玉くんがそういった。


―――で、ですよねー、正面じゃつけにくいよねー。

納得しつつ、ちょっとあほな考えをしてしまった自分が恥ずかしかった。

さっきと同じようにプロジェクションマッピングの方を見る。


イロトリドリの光が、まぶしかった。

ふと、後ろからネックレスがまわされる。

うなじのあたりで児玉くんの手がネックレスを付けるために動いているのがわかった。



「はい、ついたよ」


そういわれて胸元を見ると、先ほどのシルバーのクロスが光に照らされていた。


「ありがとう・・・」

何度目かわからないお礼を言うと、

「受け取ってくれてありがとう」

という言葉が返ってきた。
< 528 / 558 >

この作品をシェア

pagetop