ニセモノ×初恋=??
教室から聞こえた叫びも何のその、児玉くんはスタスタと靴箱に向かう。

そしてチラリ、と私を見ると、

「これで信じてもらえたかな」

と笑った。

ーーーみんなの前で迎えに来てくれたのは、わざとだったのか。

「多分、信じてもらえたかも。ありがと」

私も笑い返し、

「もしかしたら、単に何か約束してただけと思われてるかもしれないけど」

と付け加える。

「それもそうだね」

靴箱に着いて、それぞれ自分の靴を履き替えた。

私が自分の靴をなおしていると、すぐそばに児玉くんが近付いてきた。

そして少し顔を近付け、

「これから各務さんが可能な限り毎日続けたら、まわりも信じてくれるかもね」

と声をひそめて言った。
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