欲張りでいーでしょ!!!
危ない予感
紗羅side


『忍....』

忍は終わってすぐ保健室に行っちゃった....


あの時の痛みだよね....
やっぱり私も行った方が良いよね??

私のかばってくれたんだしッッ!!!


でもー....それだけじゃない。


何か感情があるからー....



タッ

その感情を確かめたくて足を踏み出した時。


『夢山!!!』


聴き慣れたその声が....

なつかしいその声が....


忍への感情と私の足音を消した。



『水鳥ー....!!!』

笑顔の水鳥だった。



そのころー


杏side


『はぁ!?紗羅置いてきた!?』

私....杏はさっきまでのラブモードを
消し去りコイツに怒鳴っていた。

『う、うん....』

頼りないコイツは忍。

『何で紗羅連れてこないわけ!?』

『はぁ!?彼女じゃないしッッ』

『流れ的に連れてくるのが常識でしょ!?』

『どーゆー流れだよ!アホ!』

『アホ!?とは何よ!!!ハゲ!!!』

『ハゲてねーし!!!ハーゲ』


『ハゲ....ハーゲンダッツ食べたいなー。俺』





『『....は??』』

私と忍の声は見事にハモった。

この....あ....朝日!!!の変なギャグにあきれて。


『....て事で忍はハーゲンダッツ買ってこい。』

グイッ

『はぁ!?何すッッ....』

ガララッ

見事に外に出してしまった....


『朝日....さ』

『ん?』

『そのギャグうけないよ!?ギャハハハハ』

爆笑してる私に

『うけてるじゃん。ばーか』


あー....何か幸せ。


彼氏は欲しい....けど。

片想いもいいかななんて
思っちゃうよ....


『そーいえば。』

『ほへ??』

イキナリ朝日が声を出すもので変な声を
出してしまった。

『何で紗羅を連れてこなかったの!?....
って怒ってたの??』

『あ!!!....ッッ』

ギュッ

『お、おい!?///』

『来て!!!一緒に!!!』


さりげなく朝日の手を握っていたなんて....
それに気付くのも忘れるほど、夢中だった。


紗羅ー....ッッ!!!



紗羅と水鳥は合わせちゃいけない....


紗羅ッッ!!!!!!
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