欲張りでいーでしょ!!!
おめでとう
足がすくむー....


ついにッッ....き....今日です....

対決の日。


『おはよッッ紗羅』

『キャァァァッッ!!!!!!!!!!!!!!!』

『ええぇ!?び、びっくりさせないでよぉぉ』

が....ガラじゃないッッ

叫んじゃうなんてぇぇぇ!!!


『よほど緊張してるみたいだね??
戦うの紗羅じゃないのに』

『き、決まってるじゃんッッ緊張するわッッ』

だってー....

『好きな人....///に....勝って欲しいもん』

そーだよ...

ジィィィン
『いつも無口でクールな紗羅がッッ...
可愛いぃぃ♡忍にはもったいないッッ』

『はぁぁ!?アホか杏』


その時私は信じてたの...


忍が必ず勝つって。


ワァァァッ


『体育館で剣道部のエース水鳥VSサッカー部忍が剣道対決だってさッッ』

ワァァァッ

やば...思ったよりギャラリー多くないすか...ッッ

き、...緊張してきたぁぁぁ!!!


『あれ...夢山じゃん』

ギクウッ

『え...どちら様ですかッッ?!』

剣道する格好(道着)してる...から顔見えないッッ

『俺だよ俺』

パカッ

取れた仮面...

フゥーッと言いながら汗を拭うのは...

『忍...ッッ』

〝勝ったら俺と俺と付き合ってほしい〟

ボボンッ/////////

昨日の言葉を思い出してしまったせいで
顔が熱いッッ

『...もしかして意識してる??』

『は...はぁッッ!?な、何言ってんの!?///』

『クスッ本当に分かり易いな。夢山』

ドキドキが...ーッッ

『応援よろしく』

彼の笑顔がますます心の音を大きくする。

『...は、い』

『...夢山......』

『な、何よッッ///』


ギュッ


え??ー...

『ん。充電完了。』

な、ん...

『じゃあな。』


はぁぁぁぁ!?//////

アイツはまたッッ抱きしめやがってぇぇ
許可してないんですけど!決めゼリフの後にじゃあな。で行くのがシチュエーションなの!?しかも何!?充電完了って...///
カッコ...良くないしッッ...//////

脳内暴走中↑


『し...忍ッッ///』

声を振り絞った

振り返る彼の...顔は仮面で見えないけれど

『が...頑張って!......///』

彼はガッツポーズして見せた。



キュゥゥゥン

心臓黙っててよッッ///


『ふーん( ̄▽ ̄)』

『あ、...杏!?』

ニヤニヤしてる...ま、まさか

『ラブラブで妬けますわ♡奥様( ̄▽ ̄)』

き...聞いてたぁぁ!?

『だ、誰が奥様よッッ//////』


さぁ...試合START。





ピィィィーッ


ドクン...ドクン...


忍...ッッ!!!!!!!!!!!!


ガンッ

いきなり攻めに入る水鳥。

恐い...


それに...あれは!!!

わざと体に当ててる...!?


『あれは...忍を痛めつけて倒す気だな』

隣で冷や汗を書く宮沢。


ガンッガンッ

『クッ...』

忍ッッ!!!!!!


グラリッ

忍の体が傾いた。


『忍ッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』

ドンッ

忍は後ろの壁に手をついた。


よ、よかった...


間一髪だよ...


『これで止め....だッッ!!!』

バッ


水鳥の剣が上に振り上がる。


忍....よけてよッッ!!!



な、....なんで....よけないのッッ!?


スゥーッ

下に振り下がる。



『忍ッッ!!!負けないでぇっ』


バシッ



自分でもびっくりするような声が出ていた。


『ハァッッ....ハァッ....』

忍....剣....止めてるッッ!!!!!!


『ーーー....だよ。』

え??なんて言ったの??


水鳥に何かつぶやいた声を堺に立ち上がった。

『仕返しといこーか??』

バンッバンッバンッ


『ごめんな。俺天才なんだ(*^^*)』


ガンッ


い....一気に倒したッッ....!?



ワァァァッ

体育館は歓声に溢れる。



『勝った....!!!』


『忍、おめでとう。大丈夫か??』

宮沢は忍の肩を支えて言った。

『肩大丈夫。ありがとな』


『いやぁぁ、あんた意外と強いじゃんッッ!!!』

杏はけなしてる....いや褒めてる??

『はいはい、どーもぉ。』


何よ....


何でそんな普通なのよ....




『あ....』

目が合った時 私は抱きついてた。


『し....忍。ば....かぁ....負けるかと....おも....ッッ....た....』

グイッ

手の力が強くなってもっと強く抱きしめられた。


『心配....させてごめん。』

『許さない....』

もっと....可愛く言えないのかなぁ。私は


『許して....あげてもいいけど。代わりに....』

あー....

『代わりに....
勝ったんだから約束守りなさいッッ!!!//////』


恥ずかしくなって目をつぶってしまった

グッ

『じゃ、改めまして』

コホンと咳払いして答えた。

『俺と付き合ってほしい。
ずっと前からー....好きだった。夢山....//////』


『私も....///』


『『っしゃぁぁぁーッ』』

『ってえ??笠原....今叫んだ』

忍のガッツポーズの声と重なったのは杏の声。

『キャァァァ♡♡♡♡
紗羅ァァおめでとぉぉぉ!!!』

コンサート並の声をあげてる。


『と、ところで忍....』

『ん?』

『さっき....試合で負けそうになった時水鳥に言ったでしょ?つぶやき??あれ....なんて』

ボボンッ///

みるみる顔が赤く染まる忍。


『言うわけねーだろばーか。』

ドキッ

『言いなさいよッッ!!!ば、ばーかッッ』

ワァァァッ


あの時....の言葉は聴きそびれたけど....


今日の忍世界一かっこよかったよッッ!!!


〝夢山は....誰にも渡さない。俺が守るって決めた....だから....絶対に勝つ!!!!!!!!!〟


一件落着です♡
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