欲張りでいーでしょ!!!
紗羅side


お化け屋敷....本当に怖かった....ウウウ

あんなことしちゃったし....///


~お化け屋敷~

『忍 ....いるよね....』

『手繋いでるじゃん?』

笑い混じりに答える忍....


笑ってる場合じゃないよ!!!


『ゔぁー....』

イキナリ後ろにミイラ男!!!!?

『きゃあああああああああッッ!』

ギュッ


『ちょ、紗羅ッッ!!!!?///』

『きゃあああああぁぁー!!!』

もう....無理....!!!


『目つぶってて。』

そう言われて目をつぶって歩いた。

目つぶってたからよく覚えてないけど....

間違いなく忍に抱き着いてたよね....サァーッ



でも、何も言わずに手を引いて
歩いてくれるなんて忍優しいなぁ....///


『紗羅!!!』


ベンチで待ってた私に手を振って
走ってくるのは忍。

『お待たせ。これ....ココアで良かった?』


本当に....優しいんだから。

『うん』

『....紗羅、めちゃくちゃ笑顔だね』

『え!?///嘘っ』

顔に出てた!?///


『うん、可愛い』

カァーッ///

『あ、ありがと....』


ヒソヒソッ

『あの人カッコ良くない!?』
『服装オシャレだし!!!』

忍、モテてる....

忍は気づいてないのかなぁ?


『あ、でも隣にいるの彼女?』

ドキッ

『わー!彼女もめちゃくちゃ可愛いね♡』
『お似合いッッ!』

う、嬉しい....///

彼女に見えるんだ....♪♪


ポツ....ポツ

『え?』

ポツ....ポツ....ザァーーッッ


『雨!?』

イキナリ土砂降り!!!

濡れるッッ


パサッ

『これ、被ってて』

ザァーーッッ

雨の音の中 忍が貸してくれたパーカーを
被って忍を見上げた

空を見上げて髪をかき分ける姿が....
なんか忍じゃないみたいに大人っぽい....

ドキッ


ザァーーッッザァーーッッ


『紗羅....』


雨の中で幽かな声が聞こえる


私の頭に手を置く忍



ドクンッ


『紗羅....?』

忍じゃない私を呼ぶ声に振り返る

『水鳥....!!!』


ザァーーッッザァーーッッ

ますます強くなる雨の中霞んだ視界から見える 元彼に私の心臓は音を立てた

ドクンッ


『もしかしてデート中?
邪魔しちゃ悪かった?』

忍はそう言う水鳥を睨みつけると


『あぁ。悪いかよ?』

低い声で答えた。


『紗羅、濡れまくりじゃん』

水鳥は優しい声で言うとビニール傘を
広げて私に渡してくれた

『あ、ありがとう』


ポンッ

私の頭を撫でると


『簡単に手放すのはもったいなかったかな』


それ....どういう意味....??

ヒソッ
『アイツとお幸せに』

耳元でささやくと水鳥は
手を振って行ってしまった


お幸せに....って。///


もう幸せですけど//////


思わず赤面してたら


『アイツ....にはそんな表情するんだな』

『え?忍....』

『頭撫でられただけでそんな赤面するんだ』

『ちがっ』


『....ッッ』

忍と重い沈黙....


ど、どうしよう....!!!
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