愛というキモチのカタチ。

うちに帰ってからもあの光景がリフレインする。


綺麗な人だったな。

長い髪はサラサラだった。


思い出したけどあの人元カノじゃなかったっけ???

何度か彬ちゃんと一緒のとこ見たような気がする。

…やっぱりアタシみたいなのじゃ彬ちゃんには似合わないのかもしれない。




結婚する前にわかってよかったじゃん、アタシ。

今ならまだやり直せる。




そう思っていた。


「入るぞ。」



自分の部屋にいきなり彬が入って来ておもむろに腕を掴まれて。



「おじさん、おばさん、このはを借りていっていいですか?」



お父さん達にそう言って頭を下げてから彬ちゃんはアタシをウチから連れ出した。



「何なの?!」

「黙ってついて来い。」


そう言われたって、はいそうですかって返事なんて出来ない。


「いい加減にしてよ!」


腕を振り払って来た道を戻ろうとしたら。



「いい加減にしろよ。」


よいしょ、って荷物みたいに抱えられてしまった。

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