愛というキモチのカタチ。
気の強い瀬戸らしい言葉。
そして、美来に答えやすい様に促すあたりが流石だ。


「うん・・・YES。
お嫁さんにしてください。」


『・・・当たり前だろ。お前以外の女を嫁にするつもりなんてこれっぽっちも考えてない。』


聞いてるこっちが真っ赤になりそうよ、美来ちゃん。


そっとその場を離れて彬にメールを送信する。

【美来ちゃんも結婚するみたい。】

間髪入れずに返信が返って来る。

【そうか。よかったな。おめでとうって伝えてくれ。】

嬉しいな。


この会社に入って始めて出来た親友とも呼べる友達。
その友達が・・・時を同じくして結婚するんだ。


なんだかワクワクしてきた。


「このは〜〜〜〜〜!」



背後から抱きついてきた美来は泣いているのか、顔を隠したままだ。


「良かったね、美来ちゃん。おめでとう。

さ、仕事だよ。頑張ろうね。」


ポンポン、と美来の手を撫でて。
幸せを噛み締めた。


< 148 / 224 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop