愛というキモチのカタチ。
「そうか。書類渡すから記入したら提出して。
・・・おめでとう。よかったな、この前勘違いさせたりしなかったか?」


「あ、はい。怒られましたけど・・・。」


ははは、と小さく笑った梶課長。


「本気で奪えば良かった。
そして君に本気で嫌われた方がましだったな・・・。」



小さくため息とともにこぼれ落ちた言葉たち。


「いえ、そうしないでくれて感謝しています。
尊敬してますから、課長の事。」



本心だった。

いつも真面目に仕事をするその態度。
誰に対しても不公平な事は一切しない、仕事には妥協しない。

そんな梶はこのはにとって尊敬できる上司だ。
その気持ちは今も変わらない。

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