愛というキモチのカタチ。

「木内!お前にお客さん来てるって、受付から内線あったぞ。」


同じ課の年配社員から声が掛かる。

「あ、はい!・・・って、お客さん???」


「そうらしいぞ。美人さんだってさ。
・・・おめでとう、高杉から聞いたよ。結婚したんだってな。
今度お祝いしなきゃだな〜!」



・・・それ、かこつけて飲み会したいだけじゃないですかっ。


「ありがとうございます。じゃあちょっと受付まで行ってきます。」


ヒラヒラ〜っと手を振る相手に断りを入れてから、このははロビーへと降りる。




そこでこのはを待っていたのは。



「あ・・・」

「こんにちは。」




あの時、彬が抱きしめていた元カノ・・・綾瀬 るりだった。


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