愛というキモチのカタチ。
「ごめんなさい」


素直に口から出た言葉。
こんな風に嫌な思いをするためにここに来たわけじゃない。


「ん。俺もごめん。自重するわ。」

「露天風呂だけは勘弁してね。」


あんなに恥ずかしくて、のぼせるほどイカされるなんて思わなかったから。


「じゃあ布団の上で。」

「…それならいいよ…」


仲直りのキス。


「じゃ、なんか美味いもん食いに行くか。」


「お土産も買いたい!」

「だな。じゃ、行こうか。」

走り出した車の中で。
彬の左手はこのはの右手をしっかりと握りしめていた。
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