愛というキモチのカタチ。
溺愛。
「おはようございます。」


朝ごはん。今日もツヤツヤの白いご飯が美味しい。


果歩さんがアタシを見てクスリと笑った。


「?」


「あ、ごめんなさいね。彬くんが溺愛するのもわかるなって…このはさん、可愛くて。」


果歩さんはそう言うと綺麗に立ち上がり、アタシの側に座り直した。


そっと耳打ちされるのは。


「このはさん、赤い花が咲き乱れてますよ。」


‼︎


忘れてたぁっ‼︎


箸をパチンと音立てて置くと着替えが入っているバックに走り、中からハイネックの半袖を取り出し洗面所に駆け込んだ。



迂闊だったぁ…っていうか忘れてた。


朝までやってました、って思われただろうなぁ。


…ってかヤッてたけどさっ。


離してくれないんだもん。
彬ちゃんのスケベ。


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