愛というキモチのカタチ。
「サンキュー、やっぱ困った時は友達だなぁ。」
高橋がそう笑うと彬は少しだけイヤそうに笑う。
「お前のお願いはろくなことがない。俺だけだったらやらなかったけどな。」
ぽん、と頭に置かれた彬の大きな掌。
「このはちゃん、着物似合うわね。あ、結婚式とか予定立てた?まだだったら和装でやらない?打掛とかいいのあるのよ!」
香織の言葉にこのははドキリとした。
「あ…あの、まだそこまで…」
どう答えたらいいのかわからなかった。