あたしと3人の王子様*
『1年4組白石花、校内にいたら至急地理の教科担任の所まで来なさい』
………え、今なんて?
地理の教科担任………?
地理!?
あの先生だー!!
「やだやだやだやだ!」
「花、どーした?今呼ばれてたぞ?」
「颯ちゃん、はやく帰ろ!!」
あたしは颯ちゃんの腕を引っ張って玄関に向かった
だって、校内にいたらって言ってたもん!
いなかったらセーフだよね!?
明日は土曜日だし、月曜日になったらきっとあの先生も忘れてるはず!!
「ハァッ……ハァッ……」
早く靴履いて学校を出なきゃ!!
あたしが靴箱に手をかけたその時―――
「お、白石……まだいたのか!」
………え、今あたしのこと呼びました?
ゆっくり振り返る……
「あ、先生!さようなら♪」
運良く、それは担任の先生だった